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MUJIHOUSE、無印良品が考えるマンション改修の新定番

MUJI HOUSE、無印良品が考えるマンション改修の新定番

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 「無印良品」ブランドを展開する良品計画(東京都豊島区)の住宅事業を担うMUJI HOUSE(同)。同社では、今マンションリノベーションの元請けに力を入れ始めている。無印良品のリノベとはどんなものなのか。

MUJI HOUSE 有楽町店で相談できる有楽町店で相談できる

有楽町店に相談の場

 全国800店舗近くある「無印良品」の中でも、旗艦店として位置付けられている東京千代田区の「有楽町店」。実はここに同社初の取り組みである「リノベーション」の相談窓口がある。リノベ後の雰囲気をイメージできるスペースもあり、連日若い家族を中心ににぎわっている。

 では無印良品が考えるリノベとはどんなものなのか。「私どもが進めているリノベーション『インフィルゼロ』は一度スケルトンにして、『何もない空間』をつくり、そこを自分で編集し直すというものなんです」。こう話すのはMUJI HOUSEの川内浩司取締役。

 同社のリノベーションの特徴は、一度マンション専有部内を全て解体し、「ゼロ」の状態に戻す。躯体の劣化状況を確認し補修した後に目指すのは、最高水準の断熱性を持つ部屋作り。具体的には、床、壁、天井を高性能フェノールフォームで断熱化。さらに熱の出入りが大きい窓には樹脂製のペアガラスインナーサッシを取り付ける。既存のガラスと合わせると3重にもなる。いわば最高品質の温熱環境を持つ「箱」作り。これがインフィルゼロの核だ。仕上げは床にラスティックフローリング、壁に白の塗装、天井はコンクリートの下地むき出しのままと、「無印良品」らしいシンプルな空間。

 「5年後も、10年後も快適に暮らすことができるのか、という暮らしの本質的部分にコストをかけ、見える部分はシンプルに、という考え方なんです。かっこいいキッチン、かっこいい空間というものもありますが、それで飽きてこないのかどうか、そういうことを意識しています」

MUJI HOUSE 高性能な「箱」を作り上げるのがインフィルゼロ高性能な「箱」を作り上げるのがインフィルゼロ

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