屋上にソファやテーブルなどを設置し、もう一つのリビングとする提案が人気を集めている。これを提供するのは、屋上デザイン会社PASIO(兵庫県神戸市)。「目指すのは屋上の民主化」と話す、岡﨑富夢社長に話を聞いた。
プラス190万円で屋上浴室
戸建ての2階にある内階段を上ると、そこには40平米ほどの屋上空間が広がる。床はホワイトの磁器質タイルで、雨や日光に強い人工ラタンのソファとバーナーコンロ内蔵のテーブルが置かれている。休日は家族と一緒にここでバーベキューを楽しみ、夜は天蓋付きバスタブでゆったり。
これが同社が提唱する新たな屋上での生活だ。同社は2015年から新築のオプション商品として、防水工事とタイルや屋外家具、バスタブの施工付き販売を開始した。価格はバスタブなしの標準セットで120万円、バスタブありで190万円。低コストで新たなライフスタイルを提供できることが強み。
「COLORS」というブランド名で、ソファ、テーブル、手洗器などをセットで販売
カラーはタイルや家具ともに、モダンホワイトとダークネイビーの2色。家具は床タイルに固定されており、台風などの際にも転倒の恐れはない。
岡﨑社長は建材メーカーで屋上緑化商品の販売などを経て、会社を設立した。数々の有名海外リゾートホテルに泊まった経験が、商品開発につながった。
当初は防水工事と床タイルのみの販売を行ったが、施主の屋上利用は進まなかった。ただの広いスペースでは、そこでどのようなライフスタイルを送るのか、イメージができなかったためだ。その後、家具と設備付きでの販売を開始した。

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