~米国リフォーム市場最新リポート Vol.2~
Sockeye Homes
ワシントン州有力企業の実力
ワシントン州シアトルでリフォーム事業、新築事業などを行うSockeyeHomes。全米でのデザインコンテストでの受賞歴を重ね、ワシントン州では1位の受賞回数を誇る。同社の得意とする提案がリビングとダイニング、キッチンを1つの大きな空間として使う「グレートルーム」の提案だ。
間仕切りなしの平屋
グレートルームの大空間の典型的実例。右側の平屋部分が既存の住宅で左側の黄色い部分が増築部分。既存の平屋部分を1つの大空間にした。
工事前は中央に位置したキッチンは壁側に移動し、より使いやすいキッチンにする予定。
人気リモデル企業が高額リフォーム受注
SockeyeHomesは年間60~70件のリフォームを行い4億円以上の売り上げを得ている。平均単価でいえば500万円を大きく上回る。新築住宅などを加えれば10億円を売り上げる成長企業だ。全米コンテストで100回近い受賞歴を重ね、高い評価を得る同社の高額提案の大きな武器となっているのが「グレートルーム」と呼ばれる提案だ。
グレートルームはリビングとダイニング、キッチンを1つの空間として構成し、天井の高いグレードの高い空間の呼称で、アメリカでは一般的に使われる用語。同社のデザイン力を生かし、質の高い提案を行うキーコンセプトとなっている。
グレートルームは富裕層に喜んで取り入れられる傾向にある。ホームパーティーを行うことの多い米国の富裕層にとって理想の空間だからだ。グレートルームの概念は理解できても、その空間の良さを理解している施主は少ない。

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