関東を中心にスーパーマーケットを展開するエコス(東京都昭島市)が空き店舗にリフォームモールを開設する計画が進んでいる。場所は千葉県我孫子市、成田線湖北駅前にあるマスダ湖北店3階(グループ企業店舗)。ワンフロア500坪のスペースに地元企業を集め、6月オープンを予定している。

▲リフォームモールの仕組み
「左官屋、畳屋などの専門職の方は腕はあっても、1社では信用力の面や営業をどう行っていいかわかない問題があります。それならば集客力があるスーパー内にモールを作り、住宅ニーズに対して対応できる場所を作れないかと考えました」今回のモール運営を行うプロサーチ(埼玉県越谷市)鷲尾正興社長はこのように話す。
近年、地方都市ではバブル期に建てた駅前商業店舗の空きテナントが増加。大型ショッピングモールの進出などで、衣服や日用品など従来の物販事業では採算が採りにくくなってきた。ただ、毎日数千人が買い物に来る高い集客力を持っており、物販以外の魅力あるテナント誘致が必要とされていた。そこで、今までにないテナントで活性化を図りたい施設側と集客力に欠ける住宅関連事業者をマッチングさせる「リフォームモール」事業が動きだした。
同モールは5×6mのスペースを1小間として区切ってあり、出店者が希望の小間数を賃借する。1小間の賃料は月8万円。その中には集客費用や電気代も含まれている。集客はスーパーで定期的に配布しているチラシにモール内の情報を掲載し行う。チラシを配布先は5キロ圏内の約5万世帯。現在、このマスダ湖北店はレジ通過人数が1日4000~4500人あり、この来客が潜在的な見込み客となる。
モール内には通常の出店社のほかに、銀行の相談窓口、地域の人々の集いの場となるようなドリンクコーナー、常設のインフォメーションを設ける考え。4月16日14時から出店説明会を開設場所となるマスダ湖北店3階で行う予定だ。
今後は同様の商業施設内に、「リフォームモール」を開設すると鷲尾社長は話す。第2弾では3000坪の空きスペースをモール化する計画が進行中だ。
「私の構想ですが、モールの中央に家を1軒建てて、まわりに住宅関連の専門職の方々が出店するような施設ができないかと考えています。地元の住まいニーズに地元の会社で対応できるようなリフォームの地産地消を進めていきたいです」(鷲尾社長)

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