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OBメインに年間120件の耐震改修アイジーコンサルティング

OBメインに年間120件の耐震改修 アイジーコンサルティング

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静岡県と愛知県を営業エリアとするアイジーコンサルティング(静岡県浜松市)は約13年前から耐震改修事業を開始。OB顧客への提案を中心として年間120件ほどの受注を獲得している。

アイジーコンサルティングの耐震事業部専門ページ
▲アイジーコンサルティングの耐震事業部専門ページ

同社の耐震改修提案先は15万件以上あるOB顧客の中でも建築基準法が改正された平成12年6月以前がメインとなる。

流れとしては壁のバランスについてなどの基本説明後、耐震診断を行い、状況に応じた耐震補強提案を実施する。
「診断前の説明は模型などを利用し、お客様にわかりやすく話します。昨年から耐震診断件数は増えていまして、2月は月に30~40件を行いました」(メンテナンス本部、戸田義治営業部長)
同社ではiPadによる動画説明も導入。そこではどうような流れで診断を行うかが、約3分間にまとめられている。これも専門家ではない一般消費者の理解を深めるための方策だ。

また、専門のホームページを開設。そこでは耐震改修の施工事例をはじめ、耐震工法の種類や診断にどんな道具を使うかの「7つ道具」といったコンテンツなどが掲載されている。最近はホームページを見て、依頼するユーザーも増えているそうだ。

「OBのお客様は無料で診断を行ってまして、補強が必要な場合は、対応法の話をします。例えば壁量が少なければ耐力壁を増やす提案や、壁の配置バランスが悪ければ接合部の補強の提案など、施工事例などを見てもらいながら詳しい説明をしていきます」(戸田部長)

この耐震改修提案は8名のスタッフが実施。ただ、スキルが必要なため、月1回の勉強会は欠かさない。資格取得も推進しており、日本木造住宅耐震補強事業者協同組合の一般耐震技術認定者の資格は必須であり、建築士の資格取得者も3名在籍する。

平均の改修費用は約180万円。診断件数の累計数は8500件を超えた。(2012年2月時点)
「今後は耐震改修だけではなく、屋根、壁、床下のメンテナンス提案も力をいれたい」と戸田部長。将来は不動産会社と連携し、中古住宅購入者に向けたインスペクションと耐震補強を絡めた提案も視野にいれている。

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