高棟建設工業(神奈川県横浜市)は同業の工務店3社と共同でウェブサイト「ikume(いくみ)」を運営し、成果に結びつけている。

▲ウェブマガジン「いくみ」は毎月1回更新
高棟建設工業では共同ウェブサイトと自社のホームページ、さらに雑誌広告の3媒体を使ってリフォームや新築をした場合、お施主さんがどんな生活を送れるかという・ライフスタイル・についてピーアールを行うことで、高額な依頼が舞い込むようになってきている。リフォームの問い合わせでは平均1500万円と高く、「ホームページを見て問い合わせた」という声が多い。
特にユニークなのは工務店3社で共同のサイトを運営していることだろう。サイト「ikume」では各工務店が実際に施工した住宅を編集記者が訪れて、その暮らし方をレポートする。
最近の18号(毎月1回更新)では「暖かい冬を過ごそう」というタイトルの記事がアップされ、薪ストーブを導入した4人家族の薪割りの風景や温まっている写真などが紹介されている。「薪ストーブは単に暖房の器具だけではなく家族のコミュニケーションの潤滑油」といった形でまとめられ、暮らし方に焦点を合わせた記事になっている。
高橋正成社長は「ホームページでは住宅の性能の紹介に終わってしまわないことが大切だと思っています。スペックだけでは今の時代、他社と差別化しにくいのです。違いを出すには、実際に作った家でどのような暮らしができるか、実際に暮らしている人たちの雰囲気はどういうものなのかというライフスタイルを伝えて共感してもらうこと。そんなことができないかと思い、同じ志を持った仲間で共同サイトを作りました」。
掲載する事例は自然素材などを活用した比較的高品質で高額な新築の事例が多いが、それを見て「同じような暮らしがしたい」と、最近は中古住宅をフルリフォームしたいという依頼が来る。
また、自社のホームページは新築が中心となっているため、サテライトサイトとして現在リフォームに特化したサイトも構築中だ。

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