ハッピーリフォーム(宮城県仙台市)の金野文武社長は津波被害を受けた沿岸部の企業へ支援を行う「祈望(きぼう)」というボランティア団体を立ち上げ活動している。
「津波で事務所や工場が流され、経営を再開したくてもパソコンや車が無いためできない経営者が多くいます。この方たちにモノを無償で提供しています。石巻の市役所にもオフィス機器を寄付しました」(金野社長)。
震災後4日目から、経営者のつながりを通じてモノ集めに奔走した。2011年7月には一般社団法人化し、現在は12名の経営者が活動している。
これまで200社ほどからモノの支援があり、中古パソコンは200台以上、車は40台、そのほかでは机やプリンターなどのオフィス機器も集まった。津波被害に遭った建設業や水産業者などからは「本当にありがとう」と感謝されている。
「雇用の機会を生み出すためにも経営の再開は重要」と話す金野社長は、いまだ自宅や自分の事務所もきちんとした補修ができないまま、地域の住宅のリフォーム対応と同時にボランティア活動に取り組んでいる。

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