JR東日本グループで、鉄道線路の高架下のテナント誘致・管理などを主事業とするJR東日本都市開発(東京都渋谷区)は、リノベーション事業に取り組み始めた。旧社宅を全面改装し、賃貸住宅としての運用を開始した。

▲築38年の旧社宅を再生
JR東日本都市開発が手掛けた物件は、東京都北区にある築38年の旧社宅。3棟、全3戸の物件だ。これを内外装、フルリノベーションして再生。一般消費者向けに「駒込ガーデンテラス」という名称で賃貸住宅としての運用を開始した。同社ではこのような賃貸物件のリノベーションを手掛けるのは初。
同物件は元々JR東日本の社宅として使われていたが、ここ数年は築年数が古いことなどもあり、3年ほど前に閉鎖されていた。
リフォームの特徴は、20~30代のファミリー層に受け入れられやすいように間取り変更をした点。既存の間仕切り壁を極力減らし、3DKから1LDKに変えた。また、必要以上にかさ上げされていた床面を下げ、天井高を従来より25~30センチほど高くし部屋を広く使えるようにしている。
さらに耐震補強により躯体の安全性も高めた。そのほかにも、全住戸にウッドデッキと専用庭を設ける仕様にしている。「今回再生した物件の近くに同様の物件が4棟あり、これらもリノベーションする計画中です」(オフィス・住宅事業本部オフィス賃貸部轡田祐介係長)。

最新記事
この記事を読んだ方へのおすすめ
-
1655号(2025/07/07発行)9面
-
WEB限定記事(2025/07/03更新)
-
1654号(2025/06/23発行)25面
-
1654号(2025/06/23発行)31面
-
1654号(2025/06/23発行)21面