守られているか現場で第三者チェック
NEXT STAGE(大阪府大阪市)が提供する、住宅の施工品質向上のためのコンサルティングが人気だ。今期の新規申し込みは120社。累計では600社超に上る。年間約6000棟を対象にサービスを提供してきた、同社の小村直克社長に施工品質向上のポイントについて聞いた。
監査項目書のサンプル。「標準施工手引書」から主要な工程を抽出してチェック項目としてまとめたもの
独自の品質基準を策定
サービスの流れは以下の通り。 まず各社の設計仕様に基づき、施工における品質基準を定める。次いで、現場でその基準が守られているかを第三者的視点から監査するとともに、施主に現場監査記録書として提出する。
そして、監査結果をもとに評価を実施。必要に応じて、改善目的を明確化したうえで指導を行う。 品質基準は、職人の運用しやすさを重視し、できるだけ図を用いた「標準施工手引書」として形にする。
重要なのは、施工手順だけでなく、クラックの幅の許容範囲やアンカーボルトの設置位置といった、法令にない部分を含めて細かく規定すること。 これは、作業視点と管理視点に同じモノサシを持たせるため。 加えて、工事の管理上、絶対に後戻りできない10のタイミングで、誰もが同じモノサシでチェックできるよう、「監査項目書」も作成する。
「一旦浸透してしまえば、現場での管理精度が明確になるので、判断ムラが非常に削減できる。また、日々の監査状況から現場監督および職人のスキルアップにもつながり、職人からの評価も非常に高い」(小村社長)
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