今年で創業15年を迎えた「ゆとりフォーム」(東京都板橋区)は4月に生田店(神奈川県)、6月に越谷店(埼玉県)と相次いで新店をオープンし、首都圏での勢力拡大を進めている。今期は前年度比109%となる95億円の売り上げを計画しており、2年後には100億円突破を目指す。

▲ゆとりフォームの「超安心価格」コンロ商品
今期90億円突破を目指すゆとりフォームの重点施策は以下の2点だ。
1つ目はホームページ集客の促進。同社は従来、新規客のほとんどをチラシで集客していたが、2年ほど前からWEBでのPRに力を入れ、昨年度の集客数割合SEO対策やリスティング広告等で自社ホームページからの引き合い数を順調に増やしている。集客方法の変更とともに、同社の売り上げに占める宣伝広告費割合は減り、一昨年6%以上であった広告割合が昨年度は5.5%に減少した。今期は5.2〜5.3%とさらに下げ、将来的には5%以下を目指す。
「チラシも行うことでホームページとの相乗効果があるので、今後もチラシの割合を減らし続けるのではなく、バランスを見て販促を行います」と大澤社長。最近はWEBからの反響が増えたせいか、従来よりも若い層からの引き合い数が増加している。
2つ目の重点施策は昨年の8月から販売を開始した「超安心価格」の強化だ。この「超安心価格」とは追加料金一切なし、材工の定額制商品で、「給湯器」をはじめ「トイレ」「壁紙」「洗面化粧台」「コンロ」と現在5つの商品ラインアップがある。 特に給湯器は反響が大きく、販売前と比較して販売数がほぼ倍増した。また、他の商品も販売数が約1.2倍に拡大した。
「こんなに反響があるとは思いませんでした。以前は工事が追いつかずにお待ちいただくこともありました」(大澤社長)
そこで、昨年から協力工事会社の体制を地区ごとに見直し、即日対応できる仕組み作りを進めている。今後は給湯器の中でもエコジョーズの「超安心価格」を設定するなど、商品種類の増加を図ることに加え、キッチンやバスなどでも追加料金なしのパッケージ商品化を計画している。
将来的にはネット通販など新たな販路の構築も検討している同社。「今期中にもう1店舗出店したいと考えていまして、中央線の三鷹よりも西側、八王子か立川か神奈川県あたりを考えています」(大澤社長)

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