リフォームやビルメンテナンス事業で4億2000万円を売り上げる大金興業(千葉県千葉市)は、産業廃棄物の仕分けや省エネリフォームなどの環境貢献関連事業を重点的に進めている。

▲環境への取り組みをレポート化
昨年から始めた自社スタッフによる廃棄物の仕分け作業は同社が所有する土地の一部を利用して行っている。会社として環境への取り組みを強化するほか、廃棄物処理費用の削減の効果もある。
「弊社から車で15分くらいの場所なのですが、約70平米を利用し、廃棄物を分類するストックヤードを作りました。スタッフの手間が増えたので、人件費の年間150万円ほどのコスト削減につながっています」(大野光政社長)
分別所は木、金属、コンクリート、アスファルト、塩ビ、混合物に分けて廃棄物を置く形になっており、新設に80万円ほどの費用がかかったが、「1年で元が取れた」と大野社長は話す。現地にはリアルタイムで状況を確認できるようにネットワークカメラを設置してあり、大野社長の携帯から状況を確認できる。もし、廃棄物が溜まるなどした際、すぐに担当者に指示が出せるほか、いたずら防止の効果もある。
また、二重サッシや断熱改修、太陽熱温水器などの省エネ機器提案を本格化したほか、環境省が行う「エコアクション21」の認証を取得したのも環境への取り組みの一環だ。この「エコアクション21」の認証により、環境マネジメントシステムなどの自社の取り組みを「環境活動レポート」として公表することができるようになった。
「食用廃油を回収して、ディーゼルエンジンの燃料を作ることもしています」と大野社長。同社では廃油から燃料を精製するバイオディーゼル燃料生成装置を導入し、燃料に使う事業も開始した。4時間で100リットルの廃油から90リットルの燃料が作れるそうだ。

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