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こもだ建総、250名来場する"包丁研ぎ"イベントで集客

こもだ建総、250名来場する"包丁研ぎ"イベントで集客

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注文住宅・リフォーム事業を手掛がけるこもだ建総(埼玉県さいたま市)では、約1600件のOBへのフォローやサービスを徹底することで、リフォーム引き合いを増やしている。現在は6名体制、リフォーム売上高は3億円。7割はOBからの依頼だ。

OBとのつながりを保つ包丁研ぎイベントのチラシ

▲OBとのつながりを保つ包丁研ぎイベントのチラシ

同社では様々な方法でOBへのサービスを行っているが、特に人気が高いのは「包丁研ぎ」イベント。これは同社の大工15名が地元の4カ所に出張して、OBの今使っている包丁を無料で研ぐというもの。夏と冬の年2回開催し、同社では恒例行事として30年継続している。長期にわたって続けてきたこともあり、最近では250名以上の来場、包丁の数でいうと400丁も集まる。 「例えば12月には『おせち料理を作る前に包丁を研ぎましょう』といったように案内することで、毎年数多くのOBさんに来てもらっています。狙いは喜んでもらうことももちろんですが、私たちや職人の顔を見せることで長く関係を築いていくことです」(菰田誠社長)

継続的なフォローを行うためには年4回、同社の施工事例や生活の知恵、イベントなどが掲載された「きかんし」も発送している。夏と冬にはDMで済まさずに、〝感謝回り〟として社員総出で一件一件挨拶をしながら手渡していくという地道な活動も行う。その他、夏場には「ちびっこ工作」という名称で、地元の子供向けの木工教室などを開催している。秋には「芋掘り」大会といったイベントも企画しており、これも200組、700名ほどが来場する盛況ぶりだ。
「地元の人に喜ばれて、OBさんといかに長く付き合っていけるかということが大切だと思っています」(同社長)

このようなイベント以外にも同社には「防災作戦」というのがあり、台風や地震などが起きた際に、OB1600件に対して、全社員が安否確認と住宅の損傷がないか、電話でフォローする。こうした活動の一つ一つが、一回のイベントに数多くのOBを呼び込み、リフォームの依頼、リピート・紹介につながっている。
同社では年間20〜25棟ほどの新築を手掛け、リフォームと合わせると約10億円の売上高となる。

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