補助金活用セミナーで訴え
半径5キロメートルの限られた商圏で、リフォーム売上高1億6000万円を売り上げるのが、スカワ(群馬県高崎市)だ。前期の売上高は前年同期比20%増、契約率は4年前から1.5倍に伸ばした。業界団体の一員として、性能向上リフォームの大切さを訴え続けた成果が、身を結び始めた。
セミナーの際のチラシ
セミナーで集客、1年後に相談来るように
同社が伸びた要因は、リフォームマッチングサイトからの受注を減らしたことだ。
4年前、あるリフォームマッチングサイトに登録していたが、契約率は50%ほど。「弊社は女性社員5人が見積もりや現調、現場監督などを一気通貫で行います。しかし、受注率半分の見積もりを作ることが続き疲弊していました。しかも、エリア外からの受注もあった。ですので、商圏を5キロメートルに限り、マッチングサイトを脱退しました」(須川光一代表取締役)
脱退後から始めたのが、「リフォーム補助金・減税活用セミナー」。地元の貸し会議室を使って2、3か月に1回、性能向上リフォームの大切さやその際に補助金が出ることなどを、1時間半かけて解説する。しかし、当時は営利目的で行い、1回で2、3人しか集客できなかった。
そこで、3年前から公民館を使用し、主催を日本住宅リフォーム産業協会(通称ジェルコ)として行うように。行政の後援も得た。同社はこの協議会の会員企業。チラシには社名を載せず、「一級建築士の須川光一氏」としてセミナーを行う。

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