塗装専業会社の佐倉産業(千葉県佐倉市)は教育のためのNPOを立ち上げるなどの職人育成を行い、顧客満足度のアップを目指している。

▲毎回30名が参加する佐倉産業の講習会
「NPOは立ち上げてから10年以上経過しました。そこでは塗装技術の向上のため、職人の教育と一般ユーザーに向けた情報提供を行っています」(羽良昌之社長)
技術向上のための集まりは月1回、2時間の講習で座学と実習を行う。内容はマナー研修や塗装の新商品の説明会、足場の組み方などさまざまで、自社の職人はもちろんのこと、複数の企業から毎回30名ほどが参加するそうだ。費用は無料、同社の事務所または公民館などで開催している。
「職人の資格取得も推奨しています」と羽良社長。同社には現在4班16名の職人と3名の営業、合計19名のスタッフが在籍するが、そのうち12名が何らかの国家資格を保有している。資格は一級塗装技能士をはじめ、足場組み立て等作業主任者、2級建築士などだ。
「漠然と仕事をしている人が多いので、資格を取ることでモチベーションアップにつながります。また、将来独立する人も多いので、その際に資格を持っていればプラスなります」(同社長)
同社の売り上げは内装工事も含め年間約2億円。千葉県全域と隣接する県で年に150棟ほどの塗装工事(細かい工事除く)を行っている。

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