特集:小さな商圏で勝つ
ターゲットを絞り継続的な販促を
商圏を狭め、徹底した顧客密着営業を行うことで売り上げを伸ばしている企業がある。今回の特集では、商圏を広く取りがちな経営が一般的であるのに対して、極限までに顧客ターゲットを狭めて成功している企業を紹介する。小さな商圏で勝つ戦略とは。
【リポート/編集長 金子裕介】
シェア32%の地域も
「商圏は店から『自転車』で15分圏内。この地域で年商3億3000万円を売り上げています」。こう話すのは太豊建設の岡井徹博社長(東京都品川区)だ。
岡井徹博 社長
同社は社長を含めて10人のリフォーム店。前期の年商は3億3000万円で、その内リフォームは2億6000万円。残りは新築の建て替え売り上げなど。
同社の経営がユニークなのは商圏をあえて狭めて、その地域でナンバーワンのシェアを取るという戦略。対象は地元にある約9000棟の戸建て。この9000棟からどれだけ注文をいただけるか、その市場占有率が同社にとって最重要の経営指標となっている。
例えば、本社のある品川区豊町(ゆたかちょう)5丁目は現在シェア32%。ショールームのある品川区二葉3丁目は26%。このようにその地域にある一戸建ての数を分母にして、その内どれだけリフォームしたかという数値を割り出しているのだ。
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