服のように住まいで個性を表現
住まいで自分らしさを表現する-そんな動きがエンドユーザーの中で加速している。400万枚以上の住まいの写真が投稿されているSNS「RoomClip」。運営するルームクリップ(東京都渋谷区)は、写真数やアクセス数、いいね数などのデータをもとにインテリアのキーワードを選出してる。その中でトレンドを最も表したキーワードがインテリアスタイルの枠にとらわれない「自分スタイル」(画像1)だ。
特定のスタイルにとらわれない「自分スタイル」がトレンド(ユーザー名:ineko_k)
家事の効率化叶える「ランドリールーム」に注目
「自分がどういうふうに暮らしたいか、何を大切にしたいかが家づくりの軸になっています」とユーザーコミュニティの竹野実希氏は語る。それを軸にしたとき、関心が集まるのは家事の効率化。ストレスなく家事ができる工夫が数多く投稿された。収納では「浮かせる収納」が流行。これはフックやマグネット付きの収納アイテムを活用し、物を宙に浮かせる収納方法だ。例えば、浴室ではシャンプーボトルやバススツールを棚や床に置かずに浮かせることで掃除を楽にできるように工夫。「掃除しやすい空間への需要が高い。ユーザーさんの工夫が発揮されていました」と竹野氏。
その工夫が空間にまで落とし込まれたのが「ランドリールーム」(画像2)。これは洗濯スペースと部屋干しスペース、さらにクローゼットが一体となった空間だ。洗う、干す、しまうの一連の流れを1つのスペースで完結させることができる。「家をつくるとき、これまではLDKを広くとりたいとか部屋数が欲しいといった要望がベースでした。現在は暮らしやすさや快適さに目が向いていて、それが間取りに表れている。住まい手に最適化された間取りが今後重要になっていくと思います」(竹野氏)
洗濯スペースと部屋干しスペース、さらにクローゼットが一体となった「ランドリールーム」(ユーザー名:OPTY)

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