新築OB確保術 (1)
新築に力を入れていたビルダーが、リフォームによるOB確保に力を入れ始めている。今回、分譲住宅事業で業績を伸ばしてきた2社の取り組みを紹介する。新築着工件数が減るなかで、会社として次の手を打っていくには、リフォーム事業の強化がカギになりそうだ。
【リポート/編集部 高田遥介】
自社に図面、現調なしで施工
新築分譲住宅を年約3000棟販売するケイアイスター不動産(埼玉県本庄市)は、昨年からリフォーム事業に力を入れ始めている。同社の新築OBは、約1万5000世帯を超える。
新たにできたリフォーム専用サイト。「価格の明確さ」をPRしていく
今力を入れているのは、外装や内装のリフォームパックだ。例えば30坪の2階建て住宅の外装リフォームの場合、足場、屋根や壁の塗装などをまとめて、税込み88万円で提供する。さらに、スタンダードに加え、プレミアム、遮熱の3種類の価格帯を用意。プレミアムでは通常価格から10万円プラス、遮熱では20万円プラスとなる仕組みだ。
「外壁塗装サイディング、ジョリパッドなど3種類あります。塗料の耐用年数は価格別で変わり、スタンダードから順に15、20、25年です。まずは、OB客に提案していきます」(グループ統括建設本部品質管理部伊藤康博部長)

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