コミュニケーションロス防ぎ現場の生産性を向上
岡山県倉敷市、笠岡市、岡山市に4店舗展開。水まわりリフォームを中心に県下リフォーム売上NO.1を誇る安藤嘉助商店。同社では、施工管理システムの導入によって大型工事の粗利率を5%向上することに成功した。安藤辰社長と工務部原田健児課長に聞いた。
施工現場を職人に伝える地図情報の伝達一つとっても、以前使用していた地図サービスだけでは、位置情報を正確に伝えることができず、現場の隣の家の玄関チャイムを鳴らしてしまうといった失敗も少なくなかった。
アンドパッドでは、地図情報に加え、現場の家の外観を登録できる機能もあり、職人もピンポイントで現場に到着できるように
施工体制で業務効率化
安藤嘉助商店(岡山県倉敷市、安藤辰社長)では、4年前より、IT導入をはじめとする「働き方改革」をスタートしたことで、5%の粗利率アップを実現した。
新築・リフォーム・不動産に加えて、修理工事までワンストップで展開する同社では、大小含め、年間3000件の工事をこなしている。工事規模によって、施工体制を分けることで、業務効率化を図っており、500万円以上の大型リフォームについては、営業と設計と施工監理担当が三人一組で対応している。小工事については営業担当が一気通貫で、修理については専門のリペア部隊が対応している。他にも、新卒採用開始に伴い「バディ制度」という独自のチーム制度を導入。新人社員と教育係であるベテラン社員を二人一組にして仕事にあたらせている。バディはお互いに「頼み頼まれやすい関係」。例えば、現場で生じる軽作業などを互いに声を掛け合い二人で作業する。結果、時間・労力は2分の1の節約につながるだけでなく、総合的に考えると一人で作業にするよりも2倍以上の効果が得られる。

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