関西でリフォーム事業を進める河原工房(大阪府高槻市)は、販促費を売上高の0.6%しかかけないで年200件以上、リフォーム売上高5億円を超える。その理由は、ネットでの施工事例掲載とSNS活用、自宅のモデルルーム活用によるもの。お客さんとの距離を近づける、独自の集客術とは。
【リポート/編集部高田遥介】
西宮市の自宅。素材と暮らしがわかるので、来場者からは人気の場になっている
経年変化は自宅で証明
同社の販促費用がほとんどかからない理由は、大きく2つある。1つが、社長、役員の自宅をモデルルームとして公開するからだ。
兵庫県西宮市と大阪府茨木市には、同社の新築モデルルームがある。実は、西宮市は河原大耕社長の、茨木市は役員の自宅。役員の自宅は約10年前から、河原社長の自宅は3年前から公開している。
西宮市の河原社長の場合、1階の床はヘリンボーンで硬めのナラ無垢材を張っている。2階はクルミ材で普通の硬さ、3階はパイン材で一番柔らかく、無垢材ごとの違いを伝える。
特に茨木市の新築の場合は、築10年経ったことで経年変化を率直に伝えられる。古民家から取り外した古い梁や無垢材や珪藻土の壁、木の屋根材などの傷み、離れ方などの変化が一目でわかる。

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