「写真1枚で隅々まで見られる」
職人さんから感心の声
リフォームや新築の業界で、現場調査や施工中の現場の画像共有で利用が増加している、360度の撮影カメラ「RICOH THETA(リコー シータ)」。活用事例の第一弾は、岐阜県高山市に本社を置くロビン。THETAをいかに活用したのか。その事例を紹介する。
お施主様から「現場の様子が分かりやい」
――THETAをどのように使われたのでしょうか。
新築の案件で使用しました。内部造作の過程を撮影し、画像は弊社の設計スタッフと現場の協力業者への共有、そして施主様への報告に活用しました。まだ壁を張っていない状態で、天井の梁や床の様子もしっかり見ることができ、職人さんが「写真を1枚撮るだけで、こんなに隅々まで見られるのはすごい」と感心していました。また、お施主様には360度画像をLINEでお送りしましたが「見やすいし現場の様子が分かりやすくてよいですね」と好意的なお返事をいただきました。
また、現場の記録にも便利そうだと思いました。施工の段階ごとに細かくチェックができますし、後々の振り返りに便利です。
写真1枚で隅々まで映すことができる
――撮影は難しくありませんでしたか。
難しくはありませんでした。私はiPadと連携して使用したのですが、一瞬だけ接続に戸惑ったものの、それ以降はスムーズで、立ち上げも簡単でした。
魅力に感じたのが、白光りしない点です。通常のカメラでは、窓の外が明るく白飛びしてしまうのですが、試用したTHETA SC2 for businessは、HDR合成機能がデフォルトで起動されました。そのため、スタンドに固定して撮影すると、屋内空間と窓の外の景色が適度な明るさで映せます。土地の周辺環境を気にする施主様にとっても、外の景色と雰囲気がわかって良いです。
動画については、シーンが適していなかったため、少々難易度が高かったです。
THETA撮影のイメージ
――実際に使用して、導入できそうだと思いましたか?
GoogleフォトやLINEといった無料のツールで360度画像を他の人と共有できるので、そういったツールでお施主様や職人さんと画像を共有して活用できそうと思いました。ただ、デジタルに明るくない方もまだまだ多いです。もし今後現場で使っている現場管理システムとTHETAが連携できたりすると、活用できる幅が広がりそうと感じました。
画像サービスとの連携による活用
――RICOHから、THETAで撮影した360度画像でHP集客用のバーチャルツアーコンテンツを制作できる「THETA 360.biz」も提供されています。こちらのサービスを見てのご感想はいかがですか?
360度のバーチャルツアーは見栄えが良く、部屋ごとにリフォーム前・後も切り替えて表示できるので、施工事例の掲載にはぴったりだと思いました。ホームページに掲載することで、集客にも効果がありそうです。ただ、ビフォーアフターが360度でリアルにわかるため、施主様や住居者様のプライバシーを保護するためにも、掲載する際は一部ぼかしを入れるなどの配慮や検討が必要かもしれません。
(注:THETA 360.bizは簡単にぼかしを加えることができる機能もあり)
ビフォーアフターの作成事例(画像提供:株式会社ハウスプロメイン)

最新記事
この記事を読んだ方へのおすすめ
-
WEB限定記事(2025/03/24更新)
-
1642号(2025/03/24発行)24面
-
1642号(2025/03/24発行)2面
-
1642号(2025/03/24発行)1面
-
1642号(2025/03/24発行)11面