3万5000点を超えるインテリアやDIY商材を販売する友安製作所(大阪府八尾市)は、2018年より「友安製作所工務店」の名前でリフォーム事業を開始。これまで100件以上の施工実績がある。同社の手がけた最新のフルリノベーション事例とともに、ものづくりの会社だからこそできる自由な住まいづくりをリポートする。【リポート/企画開発部 長田京子】
顧客の悩み解決のため工務店立ち上げ
つり戸棚とテーブルはオリジナルのLDK空間
同社は、ECサイトでの商品販売だけでなく、東京・大阪・福岡にカフェ兼ショールームを展開している。店舗は実際に販売しているインテリア商品でコーディネートされており、商品を空間に落とし込んだ際のイメージが立体的にできる。そのため、リアルの店舗で接客をする中で「このカフェのような空間にしたい」「施工をしてほしい」という要望が出てくるようになった。当初は、そのようなニーズがあった際には別の工務店に依頼していたが、DIY仕様になっているなど一般的な商材と異なるため、中には嫌がる工務店もあった。「お客様はうちの商品を使いたいのに、なかなか使えないという状況があったので、友安製作所工務店を立ち上げたという経緯です」とソーシャルデザイン部執行役員の松尾泰貴氏。空間のプランニング・デザインを行い、専属の大工が施工する。「うちの商品だけではお部屋が完成しないこともあるので、他社さんの商品を組み合わせて提案しています」(松尾氏)
今回同社がリノベーションを手がけたのは、築42年のマンションの一室。施主は、もともと同社のカフェにも訪れたことがあった。購入した物件をリノベーションすることになり工務店を回ったが、理想を追い求めて設計を一から頼むとなると費用が高く、予算を落とすと既製品ばかりの空間を提案されて悩んでいたところで、同社が工務店事業をやっていることを知り、依頼に至った。

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