本紙は楽天、アマゾン、ヤフーのEC大手のリフォームへの取り組みを調査した。各社とも参入しているが、とくに楽天グループが事業を強化していることが分かった。リフォーム専用サイトを作った事業開始時にはモールの出店が2社だったが、現在は27社に増加。一方、アマゾンとヤフーは減少傾向にある。
楽天、リフォームEC強化
3万2000商品販売
- 大手ECモールのリフォーム事業と主な出店企業
国内Eコマース(電子商取引、以下EC)の大手といえば楽天グループ(東京都世田谷区)、アマゾンジャパン(東京都目黒区)、ヤフー(東京都千代田区)の3社だ。各社はモール型ECを運営する。これは企業が各社の運営するサイト内にECショップを出店するという形式。3社は出店者とユーザーをつなぐ仲介役で、実際の商品やサービスは出店者が提供する。
リフォームのECの特徴は住宅設備や建材がサイトに並び、それぞれ工事費込みの価格が明示されている点だ。例えば、キッチンであれば商品代30万円、工事代20万円で計50万円といった価格が表示される。ユーザーは「商品をかごに追加」といったボタンをクリックして購入に進むことができる。本や電化製品などのECと同様、そのままクレジット決済となるパターンと、現場調査を挟むケースがある。後者の場合、現場調査では商品が取り付けられるかどうかや、サイトで明示した価格で問題ないかどうかを確かめる。その後、正式見積もりを行い、契約へと進み、着工日に職人が商品を取り付けて完了となる。

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