住宅リフォームで年間1億2000万円を売り上げる北井工務店(滋賀県大津市)は、サイエンス(大阪府大阪市)の商品を武器にリフォーム事業を拡大している。同メーカーの入浴装置やシャワーヘッドの販売だけではなく、取り付けも自社で行う。この取り組みを通し、リフォーム提案の増加とブランディングを狙う。
シャワーヘッドの販売+改修提案
若年層にも知名度向上
同社はサイエンス社の正規販売代理店だ。ウルトラファインバブルを生成し洗浄効果を高めるシャワーヘッドだけではなく「ミラブルキッチン」「サイエンスウォーター」「ミラバス」も取り扱う。人気の商品はシャワーヘッドの「ミラブルplus」で、販売単価は4万900円。年間100件ほどの販売実績がある。取り付けも対応することで、訪問時にリフォームの相談や提案も可能となった。
ショールームではシャワーヘッドの体験が可能で、ウルトラファインバブルの洗浄力がわかる
取り付け後には「なぜ欲しかったのか」をヒアリングし、その後暮らしで困りごとがないかとコミュニケーションをとる。そして悩みに合わせ、自社で実施しているリフォームを紹介していく。その際受注するリフォームは「シャワーヘッドを新しくしたのを機に、ユニットバスを変えたい」など水回りが多い。ほかには「壁のクロスが汚れている」「マンションの間取りを変えたい」などのリフォームにつながったことも。「サイエンス製品の販売そのものが『リフォームの営業ツール』の役割になっている」と有瀬勇輝総務部長は話す。
「リフォームの顧客は、高齢の方が多いです。ですがサイエンス製品は、ファミリー層や一人暮らしの若年層など幅広い方から問い合わせがあります。リフォームと違いほとんどの方が新規で、会社を知っていただく機会になります。今はリフォームできない物件に住んでいても、紹介や将来リフォームしたい際に再び声がかかるなど、ご縁につながると思う」

最新記事
この記事を読んだ方へのおすすめ
-
WEB限定記事(2025/07/03更新)
-
1654号(2025/06/23発行)25面
-
1654号(2025/06/23発行)31面
-
1654号(2025/06/23発行)21面
-
1654号(2025/06/23発行)21面