自動車の防音部品を製造する中外(愛知県名古屋市)は、葉っぱ形状の吸音シート「のどかな葉」を今秋に発売する。のどかな葉は、アパレルメーカーから回収した端材や古着を加工し製造した、サステナブルな吸音シート。自動車の床下や天井に取り付ける吸音材にも同じ素材が使われており、タイヤが道路にこすれる音を車室内に響かせない性能をもっている。
自動車防音の技術を生かす
インテリアとしても使える吸音材
同吸音シートはリビングの一角やテレワークスペースの壁や天井に直接取り付けて使用する。音は完全に遮断されないが、跳ね返る音が軽減されることで、生活音を抑える効果を持つ。取り付けは、両面テープ、マグネット、ボンド、ピンなどを利用し、壁面に固定。葉っぱをつなげて天井から吊るすように設置すると、室内を装飾しながら、吸音効果を出すことも可能だ。
商品の開発は、2022年6月にスタート。同社は、自動車メーカー向けの部品製造を主軸としており、BtoC向けの商品開発は初めての試み。技術部・材料技術室の菊地雄介係長は「自動車の防音技術を生かして、みなさまの生活空間にやすらぎを届けたいです」と話す。
商品サイズは、長さ約54.5×幅31cm、厚さ2.5cmで、重さ約170g。カラーはグリーン、ライトグリーン、イエロー、オレンジの4色展開。現在、販売価格は未定。
「葉っぱの形は子どもにも人気です。住宅だけでなく幼稚園や小学校でも使ってもらいたいです。お客様に合わせて、防音コーディネートもさせていただきます」(菊地係長)
技術部・材料技術室
菊地雄介係長
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