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4U、座学・実技で基礎知識を学ぶ「ロープアクセスラボ」をオープン

4U、座学・実技で基礎知識を学ぶ「ロープアクセスラボ」をオープン

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足場を組まずにロープで建物の塗装や点検をするロープアクセスを学ぶ研修施設「ロープアクセスラボ」が4月、埼玉県新座市にオープンした。手掛けたのは、レインボーブリッジの工事も手掛けた4U(東京都清瀬市)。上田雅人社長は「ロープアクセスの認知度を高めるため仲間を増やし、自社の成長にもつなげたい」と開設理由を話す。

4U ロープアクセスの研修中の風景ロープアクセスの研修中の風景

場所は、JR新座駅から車で10分、元自動車関連だった工場を改修し、自社の新座営業所兼研修施設としてつくり上げた。現在、日本でのロープワーカーの数は少なく、ワーカーのコミュニティを運営する上田社長は「1万人いないと感じます」と推測する。

一方、日本では隣接した建物や屋根の関係で、足場をたてられない工事が一定数存在しており、ロープアクセス工事のニーズは高いと上田社長は語る。

新しくできたロープアクセスラボでは、危険・有害な業務を行う前に必要な「特別教育」を実施できる施設とした。従来、ロープアクセスの特別教育は、座学が中心だが、施設では実技も実施できる点が特徴。毎月1回開催しており、7時間の研修でロープアクセス実施に必要な基礎知識を学ぶ。

現在は、1回の研修で10~13人が参加し、塗装職人や電気工事職人、造園職人などの参加が多い。費用は1万円だ。

「ロープアクセスはさまざまな可能性があり、塗装だけではなく看板設置やロックフェスの照明取り付けなどの仕事にもつながっています。発想次第で新しい事業がつくれます」(上田社長)

同社では、新事業立ち上げのサポートや道具の販売も実施。将来的にはラボの全国展開も想定する。

「今後、大規模修繕の際、費用がかけられないケースも増えてくると思っています。一部を修繕する際などは、ロープアクセスは有効です。その価値をもっと広めていきたいです」(上田社長)

4U 上田雅人社長上田雅人社長

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