500万円以上の案件を499件手掛け、6位にランクインしたのはアートリフォーム(大阪府吹田市)だ。同社の年商81億2000万円の約半数である40億円を500万円以上の案件が占める。高単価受注を後押ししているのは、同社が2年前にリニューアルした神戸HDC支店だ。100人が着席できるカフェのような空間で、施工事例の展示やイベントを行うことで消費者ニーズを掘り起こしている。
注目企業 6位 499件 アートリフォーム
空間展示型ショールームが後押し
平均単価17%増
同社の工事件数は前年度の6413件に対して5508件と減少傾向にある。一方、売上高は1億円増となる81億2000万円に伸びた。平均単価は125万円だったのが直近は約17%増となる147万円に。500万円以上の大型リフォームへの提案に注力してきた結果だ。
27店舗あるなかで飛びぬけて高い平均単価300万円以上を記録しているのが、神戸HDC支店だ。店舗は2年前の2021年9月にリニューアルされた。HDCとはハウジング・デザイン・センターの略で、リフォーム、家具、不動産情報など、暮らしに関するさまざまなショールームが集まった総合施設のこと。同じビル内に、メーカーや同業他社が名を連ねている。
差別化を図るために同社では落ち着いた空間のなかに、100人が着席できる商談スペースを設けた。デザインを手掛けた小林翔太支店長は、コンセプトを次のように話す。「参考にしたのはスターバックスなどのカフェ。安っぽくなく、かといって高級過ぎない雰囲気にしました」

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