リフォームや不動産などを手掛けるリフォームワン(長野県上田市)の平均単価が上昇している。約3年前は90万円だったが、現在は190万円と好調だ。背景には、予算の不安を解消する資金計画の提案や中古物件とリノベーションを合わせた案件の増加などがある。
資金計画を提案
資金計画のシミュレーションシステム「スマートトークなび」資金計画のシミュレーションシステム「スマートトークなび」を活用し、資金計画を提案している
同社の売上高は6億5000万円、そのうちリフォーム売上高は5億2000万円を占める。500万円以上の大型リフォームの受注件数の増加も堅調で、2021年は13件、2022年は20件、2023年は34件と推移している。
同社の平均単価が上昇した理由は、工事費に関する提案ができるため。約3年前から注力し始めた2つの取り組みの影響が大きい。
1つ目は営業マンが資金計画を提案できること。資金計画のシミュレーションシステム「スマートトークなび」を活用し、月々の返済額などを顧客に説明している。例えば同システム上で借入総額や借入総額のうちボーナスでの借入額、返済期間、金利などを入力し、月々の返済額などを提示する。山﨑昇社長は「画面を見ながらお客さんに説明できますし、ビジュアル的に分かりやすいです。お客さんに月々の返済額を示すと、『この金額で済むならお金を借りてリフォームしよう』と思っていただけます」と語る。

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