vol.20
中古戸建てに特化した売買仲介事業を手掛けるのがリノバンク(東京都港区)だ。中古戸建てだけを紹介するメディアの運営や、空き家の調査サービスなど独自のビジネスモデルを展開している。
AIがリノベ費用を自動算出
改修金額が分かる
梅本征吾社長
同社は2023年、不動産会社のFANTAS technology(東京都渋谷区)から事業譲渡を経て設立。空き家の利活用を目的に、中古戸建ての売買仲介事業を行う。また、空き家の調査サービス「コダテノバリュー」や空き家の利活用に関する相談窓口なども運営。売買仲介の商圏は関東と関西。主な顧客ターゲットは、マンションより広い家を求める子育て世代や、都心から関東・関西の郊外への移住を検討しているセミリタイア世代。
同社の売買仲介事業の特徴は2つある。まず「たすリノベ」というウェブサービスを運営していることだ。これは物件情報を掲載するサイト。関東・関西地方の物件情報をレインズなどから収集し、常時1万物件を掲載している。
独自の点は、掲載する物件を中古の戸建てに絞り、改修費用の目安も明記していること。例えば埼玉県さいたま市のある物件の物件価格2390万円という表記に加え、リノベ代468万円という金額を掲載。35年ローンを組んだ際の月々の支払金額まであり、中古戸建てを買う人のニーズに対応したサイトになっている。リフォーム代金の目安を掲載したのは、ボロボロの中古戸建てのままでは流通しにくいと考えたためだ。
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