不動産テック事業を手掛けるHousmart(東京都港区)は、売買仲介会社向けに、問い合わせ対応を効率化するシステム「2秒でブッカク!」の販売を本格化している。
図面右下にあるQRコードを読み込むと、販売中かどうかなど物件情報が確認できる
同システムは売買物件が販売状況、広告掲載の許諾、内覧日の調整など、不動産業者間のやり取りをウェブ上で完結するもの。システムでは、それらの情報が集約されたウェブページへリンクされる2次元コード(QR)を発行でき、販売図面に添付できる。その物件を販売したい不動産会社は、QRを読み込めば、売り出し中かどうかといったステータス確認が可能。さらに、内見希望日を入力したり、自分の会社情報や名刺もアップロードして、不動産会社にコンタクトが取れる。メッセージを受け取った不動産会社は、内見希望日について返信したり、鍵の暗証番号を設定した自動メールで対応することも可能。
QRコードを読み込むと、物件の販売状態や内見方法などの情報がすぐに確認できる
一般的には、不動産会社はレインズ等で売りたい物件を探した後、まだ販売中で紹介が可能かどうかなどについて、販売図面に記されている不動産会社の担当者の携帯に電話をかけて物件情報を確認する。その後のやり取りもFAXを送り合うなど、アナログなやり取りにより、手間がかかっていた。「休みの日でもひっきりなしに電話がかかってきて、困っている事業者の方も多い。そこで、その電話番号をQRに差し替えることで、やり取りがウェブ上で完結することで負担を減らすことができます」(針山昌幸社長)。
サービスは6月に開始。今後導入企業を増やしていく考え。
針山昌幸社長
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