首都圏に20店舗を展開する、ゆとりフォーム(東京都板橋区)の2013年度上期売上高は45億円を記録し、通期計画値の90億円突破に向け順調に推移している。特にキッチンやバスといった中規模の工事が増え、工事単価も昨年の32万円から約8万円アップした。
「今年は4月頃から状況がいいですね。特に夏場は例年落ち込みますが、消費増税の駆け込みか、大型リフォームが増えました。計画は90億円ですが、今までの最高売り上げが93億円なので、そこまでいきたいです」(大澤洋昭社長)
特にキッチンとバスの売り上げが好調で、今期は台数ベースでキッチンは対前年同期比130%、バスは140%で推移している。大澤社長は「キッチンは7月に始めたパックが寄与している部分もあるのでは」と話す。
同社では7月1日から、キッチンの新パッケージ商品を販売。価格の安さを追求した「超得」(在工39万9800円)、「超得」よりも商品グレードをアップした「イチオシ!」、キッチン設置場所の移動費用も価格に含めた「あこがれ・夢のキッチン空間へ」の3種だ。特に「イチオシ!」の売れ行きがよく、選択できる2機種のうち、クリナップのラクエラは前年同期比で222%の台数がでている。
下期について大澤社長は「キッチンやユニットバスを強化する路線は変えません。ただ、OBのお客様からの反響が思ったよりも高く、手が回っていないのでチラシは減らしていきます」と語る。
従来は営業マン1人につき、月間6件の新規案件対応を理想としているが、今は7件になってしまっている。加えて、OB客の対応数が増えているので、キャパオーバーの状況だ。そこで、チラシ配布枚数を減らし営業マン1人あたりの月間新規顧客対応数を5件まで減らす方向で調整する。
新規出店については、今期は行わず、検討するのは来年4月以降を予定する。消費増税による需要の落ち込みで判断する考えだ。
「出店するとなると東京西部から、神奈川のエリアですね。ただ、出店前に管理者の育成もしていきます」(大澤社長)

最新記事
この記事を読んだ方へのおすすめ
-
WEB限定記事(2025/07/03更新)
-
1654号(2025/06/23発行)25面
-
1654号(2025/06/23発行)31面
-
1654号(2025/06/23発行)21面
-
1654号(2025/06/23発行)21面