店舗デザインやリノベーションを行う秀建(千葉県浦安市)は、中古再販リノベーションを強化する。前期年間10件から今期は倍増を目指す。
中古再販リフォームは不動産グループ会社の秀建エステートと共同で行う。秀建エステートが購入した物件を同社がリノベーションし、秀建エステートに戻して販売する仕組みだ。
「工事単価の高さが事業としての魅力の1つ」と話すのは、稲垣寧範専務取締役。同社の平均施工単価が120万~130万円なのに対して、中古再販リノベーションの工事単価は500万円前後になるという。また、マンションの場合、施工した1室で完成見学会を行うことで、近隣にリフォームをPRすることもできる。
しかし、施工件数をなかなか増やせないのが現状だ。近隣の中古マンションは相場で2000万~3000万円だが、これを購入してリノベーションして販売すると、新築価格に近付いてしまい、中古リノベの金額的メリットが薄れるという。そのため、新築との価格差の作れる物件集めが同社の課題となっている。
そこで秀建エステートでは、近隣の不動産会社と情報共有して物件を集めていきたい考えだ。すでに数社と協力関係を構築している。
同社の前期年商は約9億円。今期は10億円を目標にしている。

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