介護リフォーム大手、パナソニックエイジフリーショップス(大阪府門真市)は1月10日、「P1グランプリ」を開催した。建築士と介護関連資格を併せ持つ同社の「住環境プランナー」が、介護リフォーム事例をプレゼンし、評価を競うもの。同社では介護と建築の両方に精通した人材の育成を強化している。
「P1グランプリ」実施
このイベントの目的は提案力の向上と介護リフォーム技術の共有だ。13回目にあたる今回は、約70名のプランナーの中から予選を勝ち上がった10名が最終プレゼンを行った。持ち時間は1人15分。自作したスライドを元に発表を行う。
最終プレゼンを行った10名
発表内容は施主の疾病の状況、住環境の課題、実行プラン、リフォーム後の改善効果など。審査員は同社役員の他、厚生労働省担当者、医療関係者など。プレゼン内容を総合的に評価し、順位付けを行う。
プランナーの後藤圭一郎氏は、股関節に障害を抱えた73歳女性の事例を発表。一人で入浴したいが、転倒が怖くて入れないという悩みを解決した方法を解説した。また、中田勝英氏は、両足首下が麻痺し車椅子生活をしている61歳女性の事例を紹介。車椅子で入ることができない狭いトイレや洗面所を、大きく間取り変更することで解決したエピソードを披露した。
同社は、介護リフォームではトップレベルの実績を持つ企業。グループ全体では年間2万6000件以上の工事実績があり、リフォームの売上高は約43億円。
「介護が必要なご本人と、介助する家族の方の生活をリフォームの力で変えていく事例を広く関係者の方々に発信していくことにも力を入れていきたい」(品質管理部人財育成部、加納繁宏氏)

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