群馬県館林市でリフォーム事業を展開するナチュラルハウスの設備・建材のWEB販売事業が好調だ。2年前は月2000万円ほどであった売り上げが現在は倍の4000万円ほどに増加。前期決算(12月決算)は、物販事業だけで売上高4億円ほどとなる見込みだ。
同社が物販事業を開始したのは今から約4年前。「ホームデポ」の名称で、キッチンやバス、断熱材などの販売を開始した。最大の特徴は業界最安値クラスの価格。例えばLIXILの「Kireiyu」は80%オフ、パナソニックのリビングステーションは75%オフといった価格の安さを実現している。
人気の高い商品は水まわりで、注文する人の8割がキッチンかユニットバスのどちらか。販売価格は30~50万円ほどが多い。一日の反響数は100件を超えており、そのうち約3割が受注に結びつく。専任担当者は4人で、全員が建築士など資格保有者。工事をする工務店との納期確認なども同社で引き受ける点が差別化のポイントとなる。
「このホームデポを行ってからチラシをすべてやめました。それは商品を買った人から工事の依頼も入るからです」(岡崎豊社長)
元々、同社が物販サイトの運営を開始した理由は、販促コストを抑えるためだ。物販で人を集め、そこから工事につなげることで、チラシ集客からWEB集客への転換を図った。その試みは成功し、約2億円のリフォーム受注のほとんどが「ホームデポ」利用顧客となっている。また、リフォームの平均単価も600~700万円と高い。
「物販なので、小型の工事依頼が多いと思いきや、全面改装などの依頼割合が高いのです。全面改装を考えている中で、予算を抑えるために商品を安く抑えたい、と弊社を利用してもらっていることが理由です。今後は、商品販売から派生するリフォームをさらに増やし、将来は店舗展開もしていきたい」と岡崎社長は話す。

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