ゆとりフォーム(東京都板橋区)の今期売り上げの90億円突破が確実になった。前期85.7億円から伸ばした形だ。
同社は7月、工事費込みの最低価格で40万円を切る「超特」を中心に、3つのグレードに分けたキッチン商品を投入。好調に推移し、売り上げが前より約200台増の1000台強に伸ばした。
また、客単価も回復した。前期から約7万円上昇し40万円まで伸ばした。前期まで若手社員の提案アイテムとして活用していた網戸交換などの小工事の広告を抑えたことが要因だ。
しかし、結果には満足していない。「今期の計画値は95億円。増税前の駆け込みがあるのですが、工事の工程に遅延が発生し、受注残が4月以降に多く残りそうです。これがなければ、業績はさらに伸びたと思います」と大澤洋昭社長は話す。
同社は「4月以降も同じ工事価格」を打ち出し、消費増税後の受注減に備える。「同じモデルの価格変更による印象の悪化を避けるのが狙い。しばらくは商品価格を据え置く形で、商品のモデルチェンジに合わせて価格改定を行う予定」(同社長)
同社は、価格訴求型のチラシとWEBで集客するビジネスモデル。水まわりを中心とした工事費込みの商品「安心価格」が売り上げの3割を占める。また「安心価格」から波及する内装などの追加工事を含めると売り上げの8割程度となる。

最新記事
この記事を読んだ方へのおすすめ
-
1655号(2025/07/07発行)9面
-
WEB限定記事(2025/07/03更新)
-
1654号(2025/06/23発行)25面
-
1654号(2025/06/23発行)31面
-
1654号(2025/06/23発行)21面