慢性化する職人不足問題を解決するため、リペア事業大手のレイオンコンサルティング(東京都中央区、橋口昌弘社長)が職人の育成、工事請負を行う新しい事業をスタートした。
事業を行うにあたり、同社は大工、左官、設備工など専門領域に分化した領域ごとに研修プログラムを構築。イチからの職人育成、各領域ごとに技能認定を行う。
例えば建築大工の場合、技能を初級・中級・上級に分けた上、各レベルで「基礎」「大工工事」「設備」「内装」「仕上げ」などにカテゴリーを分類。希望者に必要な教育を行う。各レベルは、実際の建築現場のニーズに合わせて設定してあるため、初級でも現場の仕事に携わることが可能。長期的には複数職種を習得した多能工を育成していく。
工務店やリフォーム会社側は多能工の提供を受けることにより、「大工」と「電気」など、従来別々に発注していた工事が1人の職人で完了するため、施工費を抑えられる効果がある。人手が不足している際、補完的な作業を行う人員提供を受けることも可能だ。
同社は関東圏の工務店やハウスメーカー等と連携し、短期教育で現場に入れる技能構築の仕組みや、報酬システムを約半年間かけて構築してきた。これにより働きながら上位レベルで学び、収入増が実現することも可能。今後、年間1000人の技術者育成を目指す。

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