西東京エリアを中心に8拠点を展開するホームテック(東京都多摩市)は、5月17日、同社初となる水まわりリフォーム専門店「ミズファミ」をオープンした。
場所は京王相模原線・南大沢駅前のビル5階。商業施設内に開設することにより、リフォーム未経験者の新規客を取り込むことが狙いだ。初年度となる来年4月まで同ブランドで5店舗を展開し、5億円の売り上げを目指す。
ミズファミ1号店の佐々木治泰店長
「ミズファミ」1号店は、駅改札口の目の前、イトーヨーカドーが入るビル内に位置する。不特定多数の来客がある商業施設内に店舗を構えた理由は、リフォームを考えていないような潜在化された顧客と接触を持つためだ。今まで多くのリフォーム会社は、「リフォームを検討したい」と考えている、すでに需要が顕在化された顧客にチラシやWEBでのPRで接触し、提案をする形が多数を占めた。
ただ、それではホームテックがマーケットの6、7割と考える「潜在需要」にアプローチすることができない。そこで、「ミズファミ」では、施設に来る日常の来場客をリフォームにつなげる店舗とした。
そのため、他店で集客方法の中心であるチラシも配布枚数をギリギリまで控える。あくまで顧客は、施設に来る一般客が中心だ。そこで、店舗は〝通路〟として使ってもらえるように、開放的なレイアウトにした。商材も、リフォーム未経験者でも入り込みやすい、使用頻度の高い水まわり商材に限定した。
「水まわり商材に絞ったことはスタッフ専門性を進めることにもつながります」(石原直之取締役マーケティング部部長)
店舗には5人のスタッフが常駐するが、全員が20代。キッチン、バス、トイレ、など取り扱い商材を絞ることで、同じ商材を扱う頻度が高まり、若手社員の早期育成にもつながる。リフォーム事業発展のカギとなる、人材強化も同店舗の役割だ。
「ミズファミはオリジナル商材の販売窓口にもなります」と石原取締役。同社は、リフォーム請負業からリフォームメーカーへの発展を目指し、今年オリジナルキッチンの販売を開始した。同店は、このキッチンを積極提案する窓口となり、今後拡大する予定のオリジナル商材の販売も担う。今年度中に収納ラインの発売を計画している。
ミズファミ1号店の売り場面積は、230㎡。展示商品は、キッチン8台、ユニットバス5台。トイレ8台、洗面化粧台8台。
事業責任者は、世田谷店の店長をしていた佐々木治泰氏。今後は、千葉方面での出店を検討しており、1号店と同じく商業施設内に出店する計画。将来は、1店舗あたり3、4億円の売り上げを狙う。

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