キタセツは、地域密着にこだわるリフォーム専門会社だ。"新規のお客様は東京の大田区、品川区にお住まいの方"とエリアを絞る。

情報満載のキタセツ「ニュースレター」
「地域の生活者の方々の安心に役立ちたいと、近隣半径2km以内、約8万世帯を重点地域と定めました。以前は5%程度だったシェアも、現在は10%、約8000世帯のお客様と取引があります」(北川拓社長)
顧客とつながるツールとして継続しているのが、ニュースレター。10年前の1900軒からスタートし、現在は7400軒に隔月で送る。通算で95号を数える。
「A3中折4ページでカラーの『しあわせ色』は、社長挨拶、施工事例、セミナー報告、施工主さまへのインタビュー記事など専門の社員が編集しています。とくに全社員の顔写真入り"一問一答コーナー"はよく読まれているようで、"答えの感じがよい"と直接指名を受けることもあります」
レターには、書き込み欄のあるイベントカレンダーも同封され、冷蔵庫に貼って愛用している顧客も多いという。
「お客様がリフォームする機会は10年に1度くらいかも知れません。しかしその時に思い出していただけるような関係を続けていくことが大事だと思っています」
ニュースレターやバースデーカードの送付コストは、1世帯当たり年間1000円程度。10年で1万円になるが、その間に給湯器の交換だけでも元が取れると考える。実際に、過去16回の依頼をして来たリピーター客もいるという。
地域密着の成果は、着実に上がって来た。4億円台で横ばいだった年商が5億円の大台を突破し、前期は7億円を超えた。そのうち半径2㎞以内の顧客分が4億円弱と6割近くを占める。
「当社は来年、創業25周年を迎えます。リフォーム専門の一拠点で売上高10億円という目標も見えてきました」

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