大建建設(新潟県新潟市)が新築、介護、不動産など、住まい関連の多事業化を進めている。さまざまな住宅の悩みをワンストップで頼める体制を構築することで、地域シェア拡大を進めていく方針だ。
高橋秀彰社長は「お客さんに提案できる商材を広げていく」と戦略を話す。最近本格化した新築事業は1月にモデルハウスをオープン。一級建築士も2人採用した。2年後には15~20棟の受注規模への拡大を目指す。
ほかにも福祉用具のレンタル、不動産、家具の取り扱いと、ここ数年で、リフォーム以外に領域を広げていった。そのため、人員も増強。昨年から8人増員し40人体制となった。
「ただあくまで軸はリフォーム」と高橋社長。新築事業でつながったお客さんを将来のリフォーム顧客として考え、リフォームのお客さんに介護福祉のレンタルを行う流れを構想する。つまり、新築の一次取得時から住まいの全相談を引き受ける形を目指す。
最近では、外装FCのGAISOにも加盟。塗装に専門特化した店舗を今秋から来春にかけて作り、今までとは異なる顧客の開拓も狙う。新たにつながった顧客は、同社のビジネスサイクルに組み込み、水まわり交換などのリフォーム提案へと連動していく。
2月にTVCMも開始した同社の前期売上高は6億8000万円。ビジネス基盤を構築しつつ、「女性が出産後も働きたいと思える会社づくり」を進めていく。

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