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約4万人利用の職人向け情報サイト「職人さんドットコム」

約4万人利用の職人向け情報サイト 「職人さんドットコム」

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 建築職人に向けた情報のプラットフォーム「職人さんドットコム」が話題を呼んでいる。同サイトでは、求人情報の検索から、近隣のプロショップのリサーチ、新商品情報など、仕事上に必要なコンテンツを集約。猪澤幸男社長は「建設現場で情報革命を起こしたい」と話す。

「職人さんドットコム」
「職人さんドットコム」

 同サイトは現場に必要な情報を届ける場として、2006年に開設した。例えば「プロショップ検索」では、全国約1300店のショップを地図上に掲載。従来は、知らない土地で工具が足りない際などホームセンターに行くしか方法はなかったが、近隣のプロの店を簡単に探し出すことができる。

 「親方にこのビスが欲しいといわれた際も商品や画像を見せるとプロショップなら、探してもらえます。仕事の効率化ができます」(猪澤社長)

 プロショップ情報は、商品情報とも連動。気になった商品がどの店で扱っているかを検索できる。プロの職人は、工具を実際に触ってから買う傾向があるため、商品の購入がしやすい仕組みを整えた。職種、エリア別に求人情報も掲載。ほかには、メーカー商品のモニター募集や情報交換用の掲示板といったコンテンツが用意されている。

 そして、大きな特徴となっているのが、職人の利用料はすべて無料であるという点だ。契約を交わしたメーカー、プロショップから費用をもらうことで、職人はただで使えるサイトを構築した。

 猪澤社長は「まずは職人さんが集まる場所をつくりたい。2019年に月の職人ユーザー数200万人を目指します」と構想を話す。

 2013年からはスマートフォン版をリリースし、現場で使える環境を整えたことで、利用者が増加。現在のユニークユーザー数は月間3万8000人。ページビュー数は28万。登録している職人の数は8300人となる。

 今後は新しいコンテンツの提供を計画しており、メーカーの試作品を試す「裏モニター」や、塗料などのプロショップの追加などを予定する。2019年には上場も目指しており、サイトを通じ建設業と現場の橋渡しを行っていく考えだ。

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