広島県が行う「ひろしま住まいづくりコンクール2014」の受賞者がこのたび発表された。大賞にあたる県知事賞にはリフォーム部門からくらし設計室(広島県福山市)の「くらしの家」が輝いた。

空気の抜け道をつくり、開放的な空間に
同作品は築40年戸建て平屋住宅のリノベーション。「どこにでもある、似たような間取りの住宅が多く集まる地域。改修への認知が低い中で、リノベで個性が生み出せることをPRしたいと工夫しました」と穂垣友康代表は話す。
具体的には6畳ごとに分かれていた1階3部屋の間取りを変更。キッチン、リビング、応接スペース、土間の各部屋に視線と空気の抜け道をつくり、空間をつないだ。

県知事賞に輝いた、くらし設計室の穂垣友康、貴子両氏
同コンクールは、県内の事業者が新築、リフォームの作品を応募するもの。
建築物を建てるうえで工夫や技術を多くの事業者に伝えるとともに、一般にも安心、安全な住宅作りをPRしていくことが開催の趣旨。
4月6日からは県内全23市町を巡回する展示会が始まった。パネルで作品とともに受賞者の紹介も行っていることから、事業者にとって広告効果も期待できるという。「年々応募作品が増え、5回目となった今回は過去最多の78作品の応募がありました」(広島県土木局住宅課住宅企画グループ担当者)

最新記事
この記事を読んだ方へのおすすめ
-
1654号(2025/06/23発行)25面
-
1654号(2025/06/23発行)31面
-
1654号(2025/06/23発行)21面
-
1654号(2025/06/23発行)21面
-
1654号(2025/06/23発行)17面