関東のリフォーム有力店、ホームテック(東京都多摩市、高橋久明社長)が大型改修の受注強化を進めている。
今期頭となる4月からデザイン部を新設。1000万円以上の設計に同部の人員が関わることで、顧客満足度の高い提案を進める。既に受注率が10%以上向上するメリットが出てきている。
消費増税後、特に大型リフォーム需要が落ち込み、厳しい環境が続く。ホームテックも同様に市況の影響を受け、前期の決算は数字を落とした。約10%減の50億円ほどで着地の見通しだ。今回は巻き返しを図るべく、売り上げ60億円を目指す。
その中で、特に強化するのが大型リフォームの受注率向上。そもそも引き合い数が減っている状況で、失注率を可能な限り減らす戦略だ。「デザインコンテストで表彰されたり、雑誌の表紙を飾ったり、デザインが得意な人間を集め、本社の中にデザイン部を作りました」(石原直之取締役マーケティング部部長)
1000万円以上の案件は、同部門のスタッフが、設計を行う。当初2人でスタートしたが、6月に1人加わり、現在は3人体制となった。
約2カ月が経過した中、8つの案件に関わり、6件を受注。契約率は75%を誇る。従来の大型リフォーム契約率である約60%と比較すると15%ほど、契約率を高めることに成功している。
また、今期は昨年度出店した3店舗を軌道に乗せるほか、新築や不動産といった新規事業も推進。「既存店のリニューアルもしていきたい」(石原取締役)との構想も持つ。
同社は1993年に創業。100平米を超える大型店舗を"武器"に売り上げを拡大。近年は水まわり商材の専門店「ミズファミ」も展開する。

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