富士コントロール(埼玉県久喜市)は、女性が働きやすい職場づくりを進めている。主に、休憩室、オフィスの設備、就業規定の改善の3つ。

昼時には多くの女性社員でにぎわう休憩室
休憩室には、約13畳のスペースに4つのキッチンテーブルと15脚の椅子が置かれ、テレビ、給茶器や冷蔵庫、レンジ、トースターが用意されている。簡単な調理ができるコンロ付きのキッチンスペースもある。
会社の周囲に飲食店が少なく、以前は社内に飲食のスペースもなかった。そのため、昼食時に行き場がなく、多くの女性社員が困っていた。現在、昼食時には多くの女性社員が休憩室に集まり、にぎわっている。
オフィスの設備面では、トイレは防音性を高くし、ドレッサーもグレードの高いものにした。更衣室には、鍵付きの個人ロッカーを設置。オフィスの椅子は長時間座っても疲れにくいものに変更した。就業規定には、正社員の短時間労働制を導入。9時~15時や午前中のみといった働き方を可能にした。育児休業は1年から2年へ延長。子供の学校行事などに参加しやすいように、半休も取れるようにした。
8年前は7、8人だった女性社員は、現在26人に増え、今年は初めて女性の新卒社員を採用した。また、埼玉県産業労働部に「多様な働き方実践企業」として認定されている。
「これまでは雑談や不定期の女性社員会議から意見を拾ってきました。今後は、女性社員の意見をしっかりとくみ取れるシステムを整えていきます」(小高正嘉社長)

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