商圏人口1万4000人、4000世帯で年間1億円のリフォームを受注しているのが長谷川建設(山形県白鷹町)だ。新築を含めて年商1億5000万円の同社は販促費をほとんどかけずに工事の受注に成功している。
同社の強みは2つ。1つは新築OBの豊富さ。30年以上にわたって供給してきた新築棟数は約500棟。商圏世帯数の1割を超えている。同社はOBの定期訪問などを通して、顧客のリフォームニーズをくみ取る体制を構築。「地域から認知もされ、『まずは長谷川建設の話を聞いてから』と信頼していただいております」(長谷川俊夫社長)
2つ目は水まわりに関する修理サービスの強化。同社は、自治体の指定を受け、水道のトラブルに関する24時間365日の駆けつけサービスを行っている。年間の出動件数は70~80件。「冬場の凍結に関する相談が多いです。その駆けつけをきっかけにリフォームに発展するケースもあります。顧客との接点づくりとして重要です」(長谷川社長)
同社は、エリアの住宅事情の変化にも柔軟に対応している。最近では商圏の中の動きとして、世帯の核家族化が進んでいる。
具体的には、親が健在ながら、同じ町内に住宅を持つ若者が増えているという。そこで同社は、不動産仲介も行い、町内の土地や中古住宅の売買に関与。新築や中古住宅のリフォームについての相談にも応じ、積極的にサービスを展開している。

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