- トップ
- > 不動産・デベロッパー
- > 委員会制度で離職率改善三春情報センター
社員の笑顔を増やすための方策を真剣に話し合う――そんな取り組みが新卒社員の離職率低下に結びついている企業がある。 行うのは不動産仲介事業を主業務とする三春情報センター(神奈川県横浜市・春木磨碑露社長)。この取り組みは昨年度から開始した「委員会」と呼ばれる制度で、テーマと目的別に部署を超えたメンバーが業務改善、提案品質向上などの内容を話し合うものだ。
委員会制度は、人財育成のための独自制度「ミックカレッジ」の取り組みの1つとして開始した。ミックカレッジでは不動産業界の問題となっている新卒学生の離職率の高さ(厚生労働省の調査では40%超)の改善を目的の1つとしており、カレッジ開設後は30%だった新卒離職率が7%まで減少した。
テーマと目的別に作られた今期の委員会は20種類。例えば「超一流の手紙委員会」はお客様宛ての手紙の質を高めることが目的であり、手紙の内容を変えることで業績向上を狙う。また、「雑貨&輝け女性委員会」は一生涯働ける会社の環境づくり、「健康風紀委員会」は社員の健康、健康で戦い続けられる体作りを考えることがそれぞれ目的だ。
委員会はサブマネージャー以下の社員全員が参加し、部署を超えたメンバー編成がなされている。同じ委員会のメンバーが垣根なく1つの目的を共有できるため、社員同士の交流につながる。また、委員会からの提案事項は社長の承認を経て、決定事項として全社員に共有されるため、顧客サービス向上や新規事業の開発等にも結びつく利点がある。
≪委員会のテーマと目的(一例)≫
- 「笑顔委員会」 ・・・ 社員の笑顔を増やす
- 「超一流の手紙委員会」 ・・・ お客様宛ての手紙の質を高めることによる業績向上
- 「雑貨&輝け女性委員会」 ・・・ 目指せ一生涯働ける環境づくり。女性が輝くと会社も元気に!
- 「健康風紀委員会」 ・・・ 社員の健康、健康に戦い続けられる体づくりを考える
- 「デザイン委員会」 ・・・ デザインの質を高める

最新記事
この記事を読んだ方へのおすすめ
-
WEB限定記事(2025/06/30更新)
-
2025/06/16掲載
-
1653号(2025/06/16発行)15面
-
1652号(2025/06/09発行)17面
-
1652号(2025/06/09発行)18面