・LIXILグループでは、瀬戸欣哉氏から潮田洋一郎氏へとCEOが変わった
・瀬戸氏を迎え、営業利益が93%増加するなどの一定の成果はあった
・潮田氏は今後、中国やインドへグローバル展開を目指していく
瀬戸改革、終焉
LIXILグループ(東京都千代田区)で瀬戸欣哉社長兼CEOが行ってきた改革が終わりを迎える。10月31日、瀬戸氏はCEO職を解かれ、11月1日付で創業家の潮田洋一郎取締役会議長が就任した。瀬戸氏を「プロ経営者」として2016年6月に迎えて以来、財務体質の改善に取り組んできた同社は、再び積極拡大に舵を切った。
左:創業家の潮田洋一郎氏がCEOに就任する
右:厳しい表情で語る瀬戸欣哉氏
M&A、再び積極拡大へ
瀬戸氏は来年4月1日付で社長職も解かれて、山梨広一社外取締役が就任する。瀬戸氏は取締役となり来年6月まで在籍する。「その後は未定」(瀬戸氏)
退任の要因は、潮田氏と瀬戸氏の経営戦略の不一致。今回の就任に際して潮田氏は「再び積極経営に転じ、国内事業の盤石化とM&Aの積極化を進めたい」と語った。また、瀬戸氏も「方向性が違ってきたと思う。会長が違う方向を考えているならやってもらうのが一番」と考えの相違を認めている。

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