「今日はお客様対応をしっかりするぞ!」「するぞ!」。全スタッフが円になり、毎朝大きな声で自分の今日の目標を発表する朝礼を行っているのが大建建設(新潟県新潟市)だ。「短いけれど毎日継続した研修なんです。これを始めてから特に社員の働く意欲とチームワークが増しました」と高橋秀彰社長は話す。

朝礼を"成長の場"に変える
朝礼の司会者は毎朝5名を指名し、順に今日の目標を"大声"で発表。それに合わせて周りのスタッフは言葉を復唱する。「これは肯定的な言葉を宣言する"アファメーション"というものです」(営業企画部・石川和幸氏)。「今日一日、会った人に元気な挨拶をする!」「お客様になにか貢献できるようにする!」といったように肯定的な意見であれば何を言っても構わない。また、朝礼では経営理念集と同社の行動ルール14項目の朗読も行う。これで経営者と社員、全員の考え方のベクトルを合わせる。
社員同士の連携が育まれることで営業部、施工管理部がそれぞれ自主的に集まって社内にある問題を改善する活動も始まった。例えば、同社では毎年新卒採用を行っており、OJTを行うのだが、付く先輩によって得られるスキルが変わるという問題があった。それらに気付いた営業部門は誰が教えても一通り学べるようなマニュアルを自発的に作った。このような活動が随所で起き始めたのは毎朝の朝礼を今の形に変えたことがきっかけだという。同社では20~30代の若い社員18名でリフォーム売上高4億3000万円を達成している。

最新記事
この記事を読んだ方へのおすすめ
-
WEB限定記事(2025/07/03更新)
-
1654号(2025/06/23発行)25面
-
1654号(2025/06/23発行)31面
-
1654号(2025/06/23発行)21面
-
1654号(2025/06/23発行)21面