ホームテック(東京都多摩市)では入社2年目の社員に新卒研修を担当させることで、社内の連帯感を高め、離職率の低下に結び付けている。
「社内に友達が何人いるかが重要であり、同期の連帯感が強まると会社を辞めにくくなります。またプライベートでスキーやサッカーなどができる先輩が社内にいると、問題が起きた際の相談役にもなります。短い期間内で覚えられることは限られるので、研修で社内のつながりを強くできれば、と考えています」(石原直之取締役部長)
同社では2年前からこの新人教育制度を実施。全体概要は決められているが、詳細のカリキュラムは2年生が集まり作成する。新卒は4月入社後、約3週間にわたりカリキュラムに沿って研修を受けることになる。既に「新人が辞めにくくなった」「飛び抜けて数字をあげる新人が出てくる」などのプラス効果が表れてきているそうだ。
「2年目の社員にとってみると1年前に教わったことを教えるわけですから、どんな失敗があるのか、どこに注意すればいいかなど、最近の実体験を元にリアルな話ができます。これが5~10年の経験者になると、新卒には難しい説明になるのでは、という心配があります」(石原氏)
教える2年目の社員にもメリットがあり自ら学んだ内容の復習にもなる。同社では毎年10~15名の新卒を採用しており、4月に12名が入社する予定だ。
2年目先生のメリット
(1) 社内の連帯感が強まり離職率が低下する
(2) 最近の実体験を元にしたわかりやすい説明ができる

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