創業130年の材木商のキリガヤ(神奈川県逗子市)は、2012年8月に地域住民向けコミュニティスペースを兼ねた新社屋をオープンさせる。8月中はプレオープン、9月から一般開放を始める。建物は敷地250坪、床面積180坪の3階建て。1階はキッチンスタジオ、カフェスペース、貸しギャラリーなどを設け地域住民に開放する。
「キッチンスタジオには5台のキッチンを設置する予定です。外には魚をさばくための専用の流しも用意します」(桐ケ谷覚社長)。2階は事務所、3階はセミナーやパーティーなどができるスペースを確保した。3階の屋内スペースは20坪だが、バルコニースペースも含めれば40坪程度の広さになるため、50人以上のパーティーでも対応可能だ。
▲新社屋のパース図。逗子駅前の街道沿いの立地。
住宅資材販売の同社がこのような施設を造る理由について桐ケ谷社長はこう説明する。
「当社の売上高構成比は、ここ数年で消費者向け住宅事業の売り上げがプロ向けの資材販売の売り上げを上回ってきました。その流れをさらに加速させるための施設です。これまでプロ向けに資材販売をしてきた弊社にとってみれば大転換となります」
1階部分を水まわり設備の販売を目的にしたショールームではなく、カフェやギャラリーなどにした理由も「敷居を低くして多くの近隣住民の方に気軽にご来場していただくため」(同社長)。すでに地域住民によるコンサート開催などの予約依頼が入っているという人気ぶりだ。
「売り上げには直結しませんが、地域での認知度を高めて、まずはエンドユーザー向けの事業の売り上げ6億円を目標にしております」(同社長)

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