リアル(愛知県名古屋市)は、中古マンションを買い取り、リノベーションして再販する事業を手掛け、年間約80戸の販売を行っている。ブランド名は「リアリノ」。元々、不動産仲介会社として12年前に創業したが、5年ほど前から同事業を柱に切り替えて事業を推し進めてきた。名古屋市内では50戸以上販売している事業者はほとんどなく、同社の実績は市内でもトップレベルとなる。
物件の特徴は、セレクトマンション・というサービスを提供している点。これはすべてを完全にリノベーションするのではなく、例えば、キッチン、お風呂、洗面化粧台などは、オープンルームで訪れたユーザーに対して、Aプラン、Bプランといったように、二つのタイプから選んでもらい、その後、設備を取り付ける。「完全に作り込んでしまうよりも、メニューを用意しておいて、そこから選ぶという方がお客さんの幅広いニーズに応えやすいと思い、最近始めました」(片田一幸社長)。
また、バルコニーにはウッドチップのリサイクル原料でできたウッドデッキを標準仕様としている。さらに、家具の卸事業を行う吉桂(名古屋市)のインテリアブランド「TOCCO」の家具をコーディネートした部屋をそのまま・家具付き・リノベーションとして売り出すのも特徴。
中古は不安というネガティブなイメージを払拭するために、リノベーション住宅推進協議会の基準「R1」品質での改修も行う。これは主要なインフラの診断と劣化補修を施し、保証まで行うというもの。販売エリアは、愛知、岐阜、三重の東海三県。平均販売価格は1800万円。

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