有料会員登録で全ての記事がお読みいただけます

「京山々の家」展示場が2013年1月に完成

「京山々の家」展示場が2013年1月に完成

このエントリーをはてなブックマークに追加

北山スギなど京都の地域材を使い、家づくりや京町家の再生を行う「京山々(きょうさんざん)・木の家づくりの会」(事務局クカニア内・西巻優会長)では、「平成の新町家」のモデルハウスとして4年間使用してきた紫野ハウス(京都府京都市北区紫野)を売却し、新しいモデルハウスを来年1月にも上京区三番町に完成する。それまでは、京山々のメンバーが手掛けた新築物件、再生物件で完成見学会が随時行われており、そこで対応する。

新築町家
現代の最先端と京町家としての文化性を確保した「新築町家」
 設計:クカニア/施工:竹内工務店

同会は2007年に発足し、林業組合や設計業者、工務店、不動産業者など20数社で構成されており、現在までに「京山々の家」として30軒以上の施工実績がある。

同会の西巻会長によると、新築住宅や店舗づくり、京町家再生などを手掛ける中で、ここ最近で人気が高いのは"新築町家"の分野だという。京町家に対し"暗く、寒く、使いにくい"と感じている地元の人よりも、むしろ京都の外から来た人が好んで建てるケースが目立っている。昨年11月に完成した新築町家は、長期優良住宅でありながら、京都市から「平成の京町家」の第3号に認定された物件となった。

一方、一昨年から展開する「京山々レトロ」は、京都の町家などで使われた古材や古建具を新築住宅に取り入れた住宅ブランドで、建売住宅として販売実績があるほか、新築、改築にも対応する。若い世代から支持を得ているようだ。

新しい取り組みとして、同会では新築を建てる際に「上棟式」を復活している。棟梁による「木遣り歌」や餅まきなどを行うことで、施主と職人、近隣住民との交流が新たに生まれ、宣伝効果にもつながっているという。

毎日ニュース配信中!リーフォーム産業新聞公式LINE

リフォーム産業新聞社の関連サイト

閉じる